はむめも

ライブにいった感想をかきためます。

BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018 PATHFINDER FINAL 20180211さいたまスーパアリーナ

BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018 PATHFINDER FINAL 20180211さいたまスーパアリーナ レポート

初日幕張以来のツアーは、最終日(ただし振替公演を除く)で、10年ぶりのさいたまスーパーアリーナで、20周年記念ライブからちょうど2年後の22周年記念日!という、なんだかスペシャルな感じでした。

10年前のさいたまスーパーアリーナは、ちょうど私がバンプオブチキンを好きになった頃にNHKBSで放送があった公演でした。当時はライブDVDもなかったので、中高生の私は同じ映像を狂ったように見ていました。きみは10年後にそのバンドを見にその場所にいるよって教えたら喜ぶかなあ、とか思いました。

1.pathfinder

前日に物販の新木場公演のDVDを買いに行って家で何度も聞いていたのでのりのりでした。GOとリボンのフレーズが入っているのがとてもすてきです。

2.GO

音も照明もPIXMOB(なんか光る腕輪)もコンフェッティ(なんか紙吹雪)もとにかくキラキラしていて、“一生今日が続いてほしい”と思いました。

3.天体観測

新木場のDVD見たときも思ったのですが、テンポが走ってなくてとてもゆっくりに聞こえました。ほかの曲も走ってない感じがしました。自分の鼓動が早かっただけかもしれない。

4.ray

なんとなくさっぱりめなアレンジのように聞こえました。WILPOLIS2014のDVDばっかり見てるからかも。「生きるのは最高だ」のところ歌わされてちょっと笑った。PIXMOBがミク色で綺麗でした。

5.宇宙飛行士への手紙

10年前にはなかった曲を10年後に聞けていて、それってなんかすごいなぁとか、ずっと前からモニタとかイヤホン越しに存在していたミュージシャンが、ずっと前から家で聞いていた歌を、今目の前で自分たちに向けて歌っていて、それをリアルタイムで耳に受容しているっていうのがなんかすごいなあみたいに思って聞いていました。なんかそういうことをうたっている曲。

6.Ever lasting lie

バチクソに格好よかった。100点。イントロのギターから音色が堪らなかったし、声のはっきり通るところと掠れるところもバッチリだったし、照明も演奏もなにもかもが、やってくれたな~~って感じでした。バンプオブチキンでこんな完成度の高い曲が聞けるとは思ってなかった。

7.記念撮影

ツアー前からツアー後までずっとカップヌードルのCMがやっていて、ツアー中にツアー映像のMVが出たりして、ツアーと一緒に好きになっていった曲。抜け感のあるメロディーと独特の譜割りとで、悲しさと優しさが同居しているかんじ。

8.pinkie

ずっとこのツアーで演奏してきた曲ですみたいなチャマのMCから始まりました。なんでレギュラー曲になったんだろう。今日もしっかりハンドマイクでうろうろしてました。

9.花の名

とにかく10年前のことを思い出しました。当時も歌詞を変えて歌っていたけど、もっとたくさんアレンジしながら歌っていました。

10.涙のふるさと

思い出のある曲なので嬉しかったです。なんとなくざっくりめにアレンジされてしまっていたけど。花道が長くなったのは、単純にみんなの傍に行きたかったからと藤くんがMCで言っていました。あとなんかどっかのタイミングで、「あっまた服脱ぐの忘れてた!チャマの『左は?金髪は?』みたいなの聞いてると段取りを忘れるよね」みたいなことを言ってて、38歳なんだから段取りを忘れないでくれと思いました。

11.You were here

チャマが座ったのでこの曲だなあと思いました。この曲で歌われていることは、ファンにとってとても嬉しいことであると同時に、とても切ないことで、とんでもない曲だなぁと思います。ありえないファルセットをはじめ演奏の面でもパフォーマンスの面でもなかなかにとんでもなくて、この曲に出会えてよかったなぁとつくづく思います。こんな曲を書いてくれるんだね、30代の藤くんは。

12.アンサー

Aメロ・Bメロがとても素敵だと思います。ほかの曲もそうですが、新しい曲をとても好きになれることは何よりも嬉しいことだと感じています。どれも名曲ばかりなので、次のアルバムが心から楽しみです。

13.分別奮闘記

幕張で聞いたときは、メンバーがとっても楽しそうに演奏するのにつられてニッコニコで聞いていたのですが、別にニッコニコな曲ではないよなあと思っていました。今回はステージから遠い席だったので、ちゃんと曲本来のノリで楽しめました。

14.宝石になった日

とにかく照明がキラキラしていてとっても綺麗でした。CD音源よりもリズムがはっきりしていてノリがよくなっていたので、ライブ映えすると思いました。

15.虹を待つ人

新木場のDVDを見た時からめちゃくちゃ面白いと思っていた、「一緒に歌ってくれよ。でもお前らの出番はサビだから。それまでは俺の係だから。」と「いっせーのーで!」が生で聞けて感動しました。またそれに加えて何度も「はいっ!」と入る場所を教えてくれたのが本当に面白かったです。昔はみんなで歌う曲を作るなんて考えられなくて、俺だけ歌ってればいいと思ってたのに、心境の変化に自分が一番驚いているというようなことをMCで言っていました。

16.fire sign

もう終わっちゃうのかと切ない気持ち。ベースがとにかく格好よすぎる。アウトロのレスポールもたまらなく好き。ヒロがまた男女で分けてハモらせようとしていました。

17.リボン

「みんな大きい声出してくれて本当にありがとう。すっごいうれしかった。」って言っていました。みんな言ってるけど、このツアーの藤くんは本当に狂ったように感謝を述べていました。この曲は本当に大好きで、これからも大切に歌っていってほしいなと思います。

アンコール

18.ガラスのブルース

最後にやると思っていたので驚きました。いつ聞いても何度聞いても色褪せないすごい曲だと思います。

19.流星群

照明とPIXMOBの光で星に囲まれたみたいにキラキラしていて、優しいメロディーと相まってとっても綺麗でした。「こんな魔法のような夜に」という歌詞があって、本当に魔法のような時間だと思いました。家に帰ってから一番聞いた曲になりました。

 

中学のときにチャリンコでギターを背負ってチャマの家に集まって、最初は友達に聞いてもらって、300万円ぐらい資金がないとできないと思っていたライブというものはチケットノルマさえ果たせば全然出られることが分かって、出演して、ディスカウントはせずに買って聞いてもらいたくて、でもヒロから買うとちょっと安いみたいなことがあったりして(ヒロ「その友達今日来てるわ」)、ライブで行ったことのない場所に行くようになって、自分は大阪も埼玉も初めて行くのに、そこにいる人は自分たちの歌を知ってくれていて、古い曲を歌っても盛り上がってくれて、新しい曲を歌っても盛り上がってくれて、それってすごい、すごいことなんだと思う。というようなことを言っていました。

ツアーももう終わるけど、あ、終わるっていうか今日がファイナルっていうか。この後に、俺の超個人的な事情で強制タイムリープしちゃった振替公演があるんだけど。その、ツアーをやってきて、いつも感極まっちゃって言うことがちっともまとまらないんだけど、今日は特にまとまらないけど、何が言いたいかというと、「あのときバンドを組んで、今までやってきてよかった」

 

メンバーが一言ずつ話してはけていって、最後に藤くんが話して、もうこれで本当に終わってしまうんだな。と思ったとき、「あの、みんなまだ時間ある?」とはめていない腕時計を指すしぐさをして。どよめきだす会場。「あの、時間大丈夫ですか?大丈夫じゃないって人は、えっと、帰ってもらっても大丈夫なんだけど…(笑)あの、ちょっと聞いてくるわ!」といってささっと舞台袖に行く。斬新すぎるダブルアンコールに笑う。しばらくして、藤くんが一人で戻ってくる。メンバーを連れて帰ってくると思っていたので不思議に思う。「もう一曲聞いてもらえますか。ああ、緊張する。メンバーにちょっと時間をもらったので、新曲の、まだメンバーにも聞いてもらっていない曲をやります。」

昔から何度もインタビュー記事などで読んだ。バンプオブチキンの曲ができるときというのは、まず、藤くんが一人で書く。それを、メンバーにお披露目する。それから、アレンジやレコーディングやミキシングが行われ、リスナーの元へと届けられる。この、メンバーへのお披露目が、曲が初めて藤くん以外に聞かれるときで、曲が曲として生まれ落ちるときだという。その瞬間は、藤くんもメンバーもとても緊張して。そうやって生まれた曲が、今日演奏された、あるいはされなかった、リスナーにとっての大切な曲になっていく。そんな、新しい曲が生まれる瞬間を、初めて、私たちに、今、この場で、見せてくれるという。

黄色いレスポールを弾きながら、歌ったのは優しい感じの歌でした。

 

そのあとは、恒例のあったかい風呂に入ってあったかくして寝るんだよ。俺もそうすっから。みたいな話をして、またね、バイバイ、おやすみ。といって、本当の本当にツアーが終わりました。

 

最近、好きだったアーティストが活動休止したり解散したりしているので、好きなアーティストが活動をしていて、新しい曲を作っていて、生で聞くことができるというのは本当に幸せなことだと感じていました。そしてそんなことを思っていたら新しい曲が生まれる瞬間を生で聞くというマックスに贅沢な経験をしてしまいました。明日からはまたいつも通りのキラキラとは無縁の生活が始まるし、次は一体いつ生で聞けるのかはわからないけれど、それはとってもさみしいことだけど、それでも、また偶然と偶然が重なって何か素敵な経験ができることを夢に見て、なんとなく歩いて行こうと思いました。本当に魔法のようなキラキラした夜でした。