はむめも

ライブにいった感想をかきためます。

フレデリック JAPAN JAM 20190506 LOTUSstg

いってきましたJAPANJAM!フレデリックはLOTUSステージのトリでした。
以下Twitterでpostした文章を転記します。

リハーサル

ここ数日色々なアーティストを見て聴いて音楽をエンジョイしていたのですが、フレデリックサウンドチェックでやっぱりこのバンドが一番好きだなぁと実感。音色は言うまでもなく音量からバランスから全てが本当に好き。
久しぶりに下手近距離だったのでギターに釘付けでした。和音と単音のフレーズ以外に、タッピングとキュイーンキーンって音とブリッジミュートもチェックしていたのが印象的でした。音作り的なところにも興味が出てきているので、リハーサルが見られるのは本当に僥倖!

また、たけちゃんのサウンドチェックは圧巻でした。上手すぎるビートを叩き続ける!終わったあと、思わず客席から歓声と拍手が起こるくらい。聴きながら「blue noteになっちゃう〜」「blue noteになっちゃった……」って話してました。いろんな人にたけちゃんがものすごいってバレちゃったなこりゃ。
シンバル一枚ずつの音をじっくり聴けたのが地味にすごく嬉しかったです。得るものしかない…。

その後4人でリリリピート1番を2度通し。2回目のイントロで隆児くんがキューンって音を試しに入れていてブチ抜かれました。なにそれカッコいい。。

効果音とともにモニターに「フレデリック」と映し出され、いよいよ本番。楽しかったGWの締め括り、健司くんの「フェスでは初めての新しい試みをやります」という前フリもあってすごくドキドキ!

入場SEはシンセンスバージョン。青い照明と頭の高い音聴くだけで気分がライブハウスに。

M1 飄々とエモーション

SE終わりに前3人がお立ち台に飛び乗って、春フェスセトリではおなじみのこの曲からスタート!青いクールなSEから情熱的なイントロに合わせて照明もガラッと変わるのがカッコいい。「トリ、始めますよ!」と健司くん。暮れる陽とGW最終日の情緒が重なって最高にエモーショナル。

コールアンドレスポンスの箇所、いつもは3回目からギターがチャラーン、と入ってくるのですが、この日は頭に飾りを付けて入ってきてめっちゃドキドキしました。すぐアレンジ変えてくるやん! その前に隆児くんが指を1本立ててメンバーに何か伝えていたのですが、あれはなんの1だったんだろーな。

最高に格好いいアウトロがキマり、「JAPAN JAMトリ、フレデリック はじめます」と再度(この日本当に何度もトリをアピールしていた)。 ここでスタッフさんがマイクスタンドを準備して、次の曲が今までの春フェスと異なりシンセンスではないことを察知!何がくるのかわくわく!

M2 スキライズム

歓声が鳴りやんだ一瞬の静寂を切り裂くように“レベルの高いフィル”が!その瞬間、何度聴いてもワッと気分が上がります。客席からも大きな歓声!

ギターが本当に近かったのでずっとギターを見ていました。Aメロのチャカチャカやってテレレ♪とオブリガード入れるところの手元とか。タッピングのあるギターソロも間近で見られて幸せ〜でした。ソロ終わりのウィンッ!ていう余韻好き。

たけちゃんがイントロのフィル前にスネアの上でゆっくりめに素振りをしてタイミングを計っていて、その動作にすごくオーラがあって痺れたことを書き漏らしていたので今書く。笑

音源と異なり曲終わりにかき回しが追加されているのがライブっぽくて好きです。 その後間髪入れずにKITAKU BEATSのイントロのフィル!向かい合ってちょっとふざけ合って笑うメンバー。 「トリですよ!どうしますか!?遊ぶ?遊ばない?」と健司くん。
スネアがドコドコ!とクレッシェンドされてテンションが最高潮となったところで、ベースがブゥン、、と下がり音が鳴り止む。ここでワンマンでもあった演出を察知し大興奮! 「いや、まだ遊ばない。」 と告げ、次の曲へ!

M3 オンリーワンダー

この演出は、この曲の頭のキメフレーズがあるからこそ引き立って成り立つものだなと感じます。それくらい何度聴いてもテンションが上がる!フレデリックのライブを知ってすぐのときからこのイントロでお立ち台に飛び乗るパフォーマンスに惚れ込んでいます。

予告されていた「新しい試み」とはこのことだったわけですね。 この演出は飄々とイマジネーションの2days公演(大阪、名古屋、東京)の2日目にあったもので。1日目でKITAKU BEATSだった箇所で行われていました。複数公演参加していた故に完全に油断していたので、本当に仰天したのを覚えています。
で、この演出をフェスでやることの何がすごいって、KITAKU BEATSとオンリーワンダーの2曲を知っていないと魅力が伝わりきらないというところにあるんですね。 「KITAKUBEATSやるんだ!遊ぶよなぁのやつだ!→えー!オンリーワンダーだ〜〜!」という反応をフェスのお客さんに期待できるかどうか。
そこはさすがロッキン主催フェスのお客さんとの信頼関係というか、見事にやりきったんじゃないかなと感じました。そこまで含めてすごくカッコよかった。 お客さんの歓声と、してやったりなメンバーの表情がとってもアツかったです。

M4 夜にロックを聴いてしまったら

「夜のフレデリックを体感してください」と始まったこの曲。本当に好きすぎて、4度目でもなお硬直して聴き入ってしまう。ライブで聴くたび好きになっていってます。全楽器の全フレーズが好き。

歌い出しの「ロックを」のところで大きめに入ってくるベースと、それに合わせて体を揺らしてギターの準備をする隆児くんがめちゃくちゃ印象的でした。複数の曲で、ビートが複雑になる部分でドラムをよく見て弾いていたり、リズムを他の楽器に合わせようとする仕草がすごく彼らしいなーと思いました。

一歩踏み出して〜の後やサビのオブリの運指や、“チャチャチャ♪”というブラッシングもバッチリ目撃。ソロもめちゃくちゃ好き。最後の「いつまでも〜」でエフェクターを踏み替えてリバーブの強い音でリフレインに入るところもすごく好きです。途中でオクターブ上がるのも超好き。終わりかたも好き。

M5 ナイトステップ

前の曲の余韻もそこそこに、頭の気持ち良くも色気のあるスネアがタン!と鳴って、髭デリックぶりのこの曲!“夜”繋がり!嬉しい! イントロからソロ回しがあるので高揚感がすごい。かっこいい!

ギターのソロのフレーズから繋がる(音が上がっていくのがすごくかっこいい)キメのあと、ボーカルが「ナイトステップ」と吐息交じりに告げ、頭と同じスネアが。そして広がる踊れる音楽とシーケンスに、ああ夜が来たなぁと感じました。こんなダンスも持っていますよというアプローチが刺さる。

Bメロでギターが四分で同じ音を鳴らすのですが、それがオンタイムより後ノリなのが食いぎみなボーカルを助長していてまじで色っぽい。サビの特徴的なバッキングに繋がるのも良い。
間奏では2回目のリフレインまで健司くんが一人で弾いていて、初めてがっつり聴きました。ピッキングの手振りが大きいことは前から思っていましたが、音も荒っぽくリズムを刻んでいるところが良かった。3回目からレスポールの甘い音が加わって厚みを増し、大サビへの期待感を煽る!

大サビラスト「後戻りはできないよナイトステップ」部分、頭の「あ」をAh〜と情感的にフェイクで歌っていて、最後の最後に魅せられる。歌詞がタイトルなのもハッとさせられてすごく好きです。“後戻りはできないよ”と言われるのも好き。すっかりフレデリズムに引き込まれ取り込まれてしまった感。

MC

音楽誌主催フェスならではの“クイックレポート”が写真とセトリだけになっちゃったけど、今はSNSで誰でも発信できる時代なので、みなさんがライターになりませんか、という話。発信しなくても、ライブを体感して感じたこと思ったことを大切に書き留めてみてほしいと。

「俺たちが感情だけでやっているものを文章で表現してくれることで、書き手との関係性を改めて感じられる」と言ってくれたのが本当にありがたかったです。「意図が異なって伝播されるとのが嫌だ」と言うクリープ尾崎さんとの対比が話題ですが、わたしはどちらも真であると思っていて。
ライブを体感する側の感想はあくまでも感想で、自分がこう感じたという話でしかないわけです。それがバンド側の意図だとして伝わってしまうのは違って。「書き手とバンドの関係性」を書いたものなんじゃないかと思ってます。その日鳴っていた音と、わたしが知覚した音は必ずイコールではないという。
そこが正しく伝わるように書けるのが目標だなぁと思っていたので、明言してもらえて本当に嬉しかった。 あとは、あくまでも自分の思い出の記録用に書いているのでなかなか難しいのですが、読んだ人が行きたくなるような文章に少しでも近づければそれは最上かなと思っています。

追加で、最近「ファンにしか書けない感想」というのを強く感じていて。プロのライターさんがまるで見ていないような部分を知覚しているのがファンなんですよね。お仕事ライターさんとは明らかに視点が異なっているなと。そういうことを書き残すのも多少意義のあることなんじゃないかなと思っています。

M6 シンセンス

すごく嬉しかったMCが終わり、次の曲へ。なんの曲だろうな!とワクワクしていると、隆児くんがピョンとお立ち台に飛び乗り、その仕草で察知!笑 飛び乗り方が記憶にインプットされるほど聴いたイントロを。本当に何度聴いても最高にカッコいい。殿堂入り。

もうずっとメロメロ状態でギターを聴いてました。オブリガードもバッキングも好きすぎる。距離が近いとミュートしている指や弾いている弦まで見えるので嬉しい。 今回は「よく来たねぇ!」はナシでした。セトリ後半だからかな。2番Aメロのバスドラが引き立つところ好き。

以前好きポイントとして挙げた、「研ぎ澄ませMUSIC」の後のブレイクでギターだけ先に「チャカ」と入ってくる箇所が、特に意識していなかったのに耳に突き刺さってきて痺れました。 ラスト、いつもより後に健司くんが高音の「止まらないで」を入れてテンションカチ上げ!

隆児くんが残ってリフを弾き、再度ドラム→ベースの順で入ってくる例の流れで何らかの曲に繋がることがわかってソワソワ!ここで入ってくるベースの動きめちゃくちゃカッコいいです。 どの繋ぎか神経を張り巡らせて聴いていると、ギターが半音ずつ上がっていって。これは髭デリックのときのアレだ!!

M7 逃避行

たけちゃんがシンバルを2枚叩く振りかぶり方で確信。それが振り下ろされると同時にシンセが鳴って正解発表の気持ち良さ! イントロ前半と後半の間、ギターだけになる部分があるのですが、その前のスネアに紛れて鳴ってる頭の部分が絶妙に好きなポイント。

この曲のAメロだったか、フレーズ終わりの四分の伸ばしに合わせて隆児くんが首を傾げて客席を見ていてちょっと笑いました。 前の方だったのもあり、周りの手拍子や掛け声はかなり大きかった気がします!Bメロ入りのスネアやキメもバチバチで高揚感を煽る!

終演後に健司くんが「ばっくれたいのさが頭から離れないのでは」という旨のツイートをしていましたが、もうすっかりフレデリックの定番曲と言えるくらいの風格で。札幌で初めて聴いて震えてからなんとまだ半年経っていないのですが、本当に好きだし大切な曲だなと感じています。

大サビ〜アウトロで入るフェイクがいい。「退屈をしらばっくれたいのさ」の後のウォォオが特に好きです。 「君と逃避行」のキラーフレーズでバチっと締め、「本日はどうもありがとうございました」と。 終わってしまうのか、と寂しくなったところで次の曲のドラムのフィルインが。

M8 KITAKU BEATS

また向かい合って変顔してました。下手からいつも康司くんが爆笑している様子が見えてこっちまで笑っちゃう。 「どうですか?お預けされていた気分は?」からの遊ぶ?遊ばない?のアジテーションにブチ上がる客席!その反応に改めて人気曲を痛感。

この辺りから、イントロやソロなどのギターが目立つ部分で、隆児くんがめちゃくちゃカメラに向かって弾いていました。笑 モニターは見なかったのですが、後ろで座ってモニターを見ていた人や、後日映像をお茶の間で見ている人に刺さっちゃえばいいなぁとほんのり思いながら横顔を見ていました。

何回書いても足りないので何回も書きますが、この曲本当に本当に好きです。というか特に好きな曲ばかり定番になっていっていて。つくづくフレデリックと相性がいいんじゃないかと感じています。相性良くなかったらこんなに好きになってないか。これは惚気です。

ちょこちょこギターがキュインとアウトというべきか、な音を入れていて、その度心臓もキュインとなっていました。 「心が〜」部分では康司くんが隆児くんにガーッと向かっていって。フレーズ折り返しでお返し!と言わんばかりにいたずらっぽくギターをチャカチャカッとブラッシング!!なにそれ!!!
そこに切り込む健司くんの「ホラ?」が回を重ねるごとに挑発的になっている気がする。

この曲が本編ラストに来ることは私が見たライブで初めてだったのですが、クライマックスの熱気が乗ってまた一層素敵でした。 「遊びきってからKITAKU 」で締め。

余韻もそこそこに始まるアンコールの手拍子。 戻ってきた健司くんは「めっちゃ残ってくれてるやん、夏グラスちゃうん?」と。ロッキン、行くか悩んでいたのですが、そう言われると行きたくなっちゃって困ったなぁ。初のグラスはやっぱり意義のあるものなんだよなぁ、見ておきたいなぁ、と。

EC オドループ

たけちゃんのクラップスタックを使ったビートが鳴り、ベースが入り、健司くんのアジテーション。「踊ってない夜が気に入らないですか?」に大喜び大騒ぎで今日一番の盛り上がりを見せる客席!やっぱりこの曲は唯一無二のアンセムだなぁと狭くなった客席で実感。

この曲、照明が息を飲むほど綺麗でした。暗くなった野外の雰囲気と、照らされるステージの色と、爆音でスピーカーから鳴っている音楽がものすごくマッチしていて。本当にずっとこの時間が続けばいいのにと思いました。

Aメロ途中で健司くんが「この曲は、俺たちが平成に作ったアンセムです。」と。盛り上がれますか?というアジテーションでサビに突入したのですが、このGW、オドループで平成最後のライブを締めくくったことや、anthemsで健司くんの歌を聴いたことなどを思い出して勝手にめちゃくちゃエモくなりました。
オドループはアンセム、この曲でフェス会場が盛り上がるのが大好きだ、と何度も繰り返し言っていたので本当にエモかった!大好き! あと2番Aメロのちょっと外したギターがめちゃくちゃ好きです。何度生で聴いても好きなので困った。

ギターソロ前では隆児くんが健司くんにめちゃくちゃ近付き、肩に手を。笑 「色を塗って生きるのはあなた」辺りで健司くんを指差し、健司くんがギターから手を離せる箇所で隆児くんを指差し、「私?あなた?」みたいなやりとり。からのめちゃくちゃイカしたソロ!本当にカッコいい!

ものすごい熱気と大合唱で、最高のフェスになったところで終演。「踊ってない夜が気に入らない」ってすごくいい歌詞。ラスト、かき回し前のたけちゃんのスネアのタンタンタンタン!のテンポがオンタイムではなく本当に絶妙に堪らないタイミングで入って。最後の最後に唸らされました。最高!

 

最高に楽しかったGW、良い締めにして欲しい、頼むよ〜!と盛大な前フリをしていたのですが、期待をゆうに超えるライブでした。 夜の野外のJAMのトリだからこそ見られたステージに、このバンドが本当に好きだと実感!そしてこれからも好き! 次は少し空いて東京メトロック。朝の野外!楽しみ!